★ Book Smart : Cloudy with a Chance of Meatballs ★
『Cloudy with a Chance of Meatballs』1978 作:Judi Barrett 絵:Ron Barrett
新年最初のBOOK SMARTは、FOOD関連のこちらを紹介します。
さて、この題名『Cloudy with a Chance of Meatballs』
直訳すると『くもり時々ミートボール』??
空からミートボールが降ってくるなんて、なんとも想像しやすい本の
タイトルです。まさしく子どもの夢ですね。
1978年の発行以来、世界で300万冊も読まれたベストセラーです。
この本は、姉弟がおじいさんに教えてもらったベッドタイムストーリー
から始まります。
Chewandswallow(チューアンドスァロー)という小さな町のお話。
※「Chew(噛む)and Swallow(飲む)」
この町には食料品店がひとつもありません。
なぜなら空から食べ物が降ってくるので、必要ないのです。
このようにマッシュポテトとグリーンピースが雪のように舞い降りたり、
スープやジュースの雨に、ハンバーガーが嵐雲にのってやってきます。
人々は天気予報でその日の食べ物をチェックします。
そして食べ物をうけるお皿やコップやフォーク、スプーンなどを持って
外に出るのです。なのでいつ食べ物が降ってきても準備万端。
家の冷蔵庫は買ってきた食べ物をいれるのではなく、食べ残しなど後で
お腹がすいた時に保存するための一時的な貯蓄庫なのです。
しかし、徐々に天候状態が悪化してきます。
ひたすらゴルゴンゾーラチーズしか降ってこない日があったり、
芽キャベツと、ピーナッツバターが一緒に降ってきたりで人々はうんざり。
町中をきれいに清掃する保健局も機能しなくなり、人々が解決にむけて動き出します。
なのでミートボールが空から降ってくるだけのお話ではないのです。
絵もとてもリアルで、読んでいくと自然とお腹がすいてきますよ。
ブライアン先生も子どもの頃に読んで(ストーリーは忘れたものの)
絵がとても印象深い本の1つとして挙げています。
お正月気分でごちそうをたくさん食べた後、そんな時にとっておきの本ですね。